日本で行なわれている脱毛には３種類あります。
エステなどで行なわれている電気脱毛と、医療クリニックで行なわれている電気脱毛、そして、最近注目を浴びている医療レーザー脱毛です。

このページにおいては、わかりやすいようにそれぞれを、
エステ電気脱毛、　医療電気脱毛、　レーザー脱毛と呼ぶことにします。

まず、一番目にすることの多い『エステ電気脱毛』について。
エステ電気脱毛は、毛根に細い針を刺して、その針に電流を流し、毛根を破壊するというもので、永久脱毛です。しかしながら、針を刺すという行為は、医療関係者のみにしか認められておらず、法律的にエステティックでは認められていません。したがって、エステでの電気脱毛行為というのは全て違法行為です。医療関係者が行わないため、事故も多く、トラブルの可能性も大きいといえます。
ではなぜこんなに多くのエステサロンがおおっぴらに脱毛を行っているかというと、あまりに多くのサロンが行っているため、取り締まることができないというのが現状なのです。
しかしながら、『エステ電気脱毛』自体が違法なので、このHPではこれについては一切お勧めしません。何が起きても不思議じゃないからです。
ついでに申し上げると、エステ電気脱毛で使用する脱毛用の針は、肌表面にまで電気を通してしまうため、肌表面に傷あとが残ります。

エステ電気脱毛の法律上の見解について、、、 エステ電気脱毛が違法という情報は、日本医学脱毛協会の『厚生省は「電気脱毛術は医療法第17条に規定された医療行為である」（昭和59年3月22日、厚生省医務局・医事第21号）との見解で、各都道府県知事あてに、通知しています』という部分から判断して載せているのですが、 （脱毛協会HP：http://www.iijnet.or.jp/datsumo/whats.html） 最近、『医学脱毛協会は、針脱毛は医療行為であると主張しています。それに反してエステ側は医業類似行為であって医療行為ではないと主張しました、エステ側を指示する皮膚科医の意見書も存在します。客観的にみれば不起訴になったのですから、エステ側の主張が認められたことになります』という情報をいただきました。 エステにおける電気脱毛（針脱毛）が、現在どう考えられているかについて、きちんと調べて報告したいと思いますので、しばらくお時間をいただきたいと思います。 2000.1.28あやまつ

次に、あまり耳にすることのない『医療電気脱毛』について。これは病院やクリニックなど、医療機関において行なう電気脱毛です。メカニズムはエステにおけるものとほぼ同じですが、医療電気脱毛で使用する脱毛用の針は「絶縁針」といって、皮膚の中だけに電気を通すため、肌表面に傷あとが残りません。また、脱毛行為は『脱毛士』という看護婦や医者の中でも資格を持ったプロのみが行ないます。
欠点として、毛を一本一本処理していかなくてはいけないので時間がかかります。また、針を刺して電気を流すために、痛みがともないます。この痛みに対しては、氷で冷やしたり、麻酔を打つことで（エステではできない）対応します。麻酔を打つと全く痛くありません。
この医療電気脱毛は、アメリカでも『永久脱毛』として認められており、きちんと行なえば、毛は一生生えてきません。
どうしてほとんど耳にすることがなかったかというと、医療機関はもともと大きく広告を出してはいけないことになっているので、広告が自由なエステサロンの影に隠れていたと思われます。

最後に、最近注目を浴びてきた『レーザー脱毛』。これは、ある特殊な波長のレーザーが黒い色だけに反応することを利用して、脱毛に応用したものです。
広い範囲を短い時間（両脇で１０分程度）で処理できることと、痛みがほとんどないこと、そして毛を伸ばさなくても処理ができることから、広まりつつあります。
ただし、本場のアメリカでもレーザー脱毛はまだ『永久脱毛』と認められてはおらず、きちんとしたクリニックでは『今のところは永久脱毛ではなく長期脱毛』という見解です。現在昭和大学のデータによりますと、きちんとしたパワーで５〜６回の照射が行なわれれば、約２年間の脱毛が完成しているようです。これについては、どんどん技術改良もなされているため、もっと期間も長くなっていくことが期待されます。
レーザーが黒い色にだけ反応することから、レーザー脱毛には適する肌の色や毛のタイプがありますので、きちんとカウンセリングを行なうクリニックをお勧めします。
また、数多くあるレーザー機器のなかでも、レーザー脱毛に適する機器はわずか数種類のため、適した機器を一人一人に適したレーザー出力で照射してくれるようなクリニックを選ぶ必要があります。

『エステ電気脱毛』は論外として、『医療電気脱毛』と『レーザー脱毛』はそれぞれに長所も短所もあり、脱毛したい部位やどのような脱毛を行ないたいかによってどちらを選んだらいいかが決まってきます。