★大人のニキビ撲滅しました！★見事撲滅した方法を伝授

思春期はとっくに過ぎたはずなのに・・・！！

●● 大人のニキビ撲滅しました ●●

★2010/6/5 Update★
中盤をアップ。長くなったので、完結までもう少し待ってくださいね。

社会人になって大人のニキビに悩まされました。
ニキビケアをすればするほど、悪化するニキビたち。
ひょんなことからみるみるうちに治りはじめ、考え方がまちがっていたことに気がつきます。
それ以来、大人のニキビに悩むお友達にはちょこちょこアドバイスしてきて
『そんな方法で本当に治るの？』と言われながら、『やってみたら本当に良くなった！』と喜んでいただいていましたが
今回ようやくページにすることができました。

●大人のニキビ勃発

社会人になって間もなく、顔にぽつぽつとニキビができ始めました。
高校生の頃にも、少しできたことがありましたが、おでこにぽつぽつできるくらいで、クレアラシルやペアアクネなどドラッグストアで買えるような薬が確かに効いて、しばらくすると治ってしまったものでした。

ところが、今回のニキビは、治ったと思っても、同じような場所からまたできてきて、しかも芯があるものはずいぶんと痛いのです。
しかも、ニキビにありがちな『おでこや鼻周り』ではなく、口の周りやフェイスライン、時にはあごと喉の間といった『こんなところ皮脂が出るの！？』と思うような場所にもできるのが不思議でした。

だって、ニキビの原因って、過剰な皮脂でしょ？？？？？

●大人のニキビへの間違ったケアでどんどん悪化する

そこで、社会人の私は、潤沢な資金をもとに（ウソ；）スキンケアアイテムを一新しました。

コンセプトは、『さっぱりクリアなオイルフリーケア』。
さっぱりとしたジェル状メイククレンジングに、脂性肌用の洗顔ソープ、オイルフリーの化粧水とオイルフリーのジェル状美容液。
ファンデーションも、さらっとしたオイルフリータイプ。

洗顔は美容の基本と信じ、朝晩洗顔ソープでしっかりきゅきゅっと洗いあげる。←洗顔大好き

ところが、かけた費用とは裏腹に、顔のニキビはどんどんひどくなる一方。

夏休み、大学時代の友人たちで集まって旅行に行った時には『肌どうしたの？？』と不思議がられ、久しぶりに会う研究室の教授にも『そうとうストレス溜まっているんだね』と同情される始末でした。

そして、さっぱりニキビケアを続けるうちに、だんだん肌の乾燥が気になるようになり、保湿効果の高いファンデーションを使わざるをえないほどに。。。

ちょうどその頃、世の中はDHCブームでした。
ディープクレンジングオイルにオリーブバージンオイルと、ニキビには大敵と思われるものばかりが雑誌に取り上げられていました。
私にはとんでもないと思いながらも、『クレンジングオイルで角栓がぽろぽろ落ちる』、『オイルをつけるとニキビが治る』という信じられない口コミについ買ってしまいました。

一進一退を繰り返す肌。

たぶん、せっかくオイルで保湿しながらも、ディープクレンジングオイルでごしごしと肌をこすっていたせいです。

●洗顔しなくてもいい？？

毎日せっせとクレンジングをし、朝晩洗顔に励みながらも、たいして良くならない私に、ある日母が一言、
『あなたの肌は洗顔しなくてもいい肌なのよ』。
？？？
確かに、母は毎日しっかりメイクをしているが、朝は小学生のようにお水でぺろぺろ洗うだけ、夜も透明洗顔せっけんでさらっと洗うだけ。洗顔後のケアは私が小さいころから化粧水→乳液→時にクリームとオーソドックスな３ステップ。
それなのに、化粧を落とした肌はマネキンのようになめらかだ。
ニキビができたなんて聞いたことがない。

『でも、メイクや汚れはきれいに落とさなくちゃ』とあやまつ。
『あなたが大好きな化粧品って、そんな肌に良くないものが使われているの？　そんなことないでしょう？
それに、もし完全に落ちてなかったとしても、肌は新陳代謝で毎日生まれ変わっているんだから、しばらくすれば全部はがれ落ちちゃうわよ』と母。

いやいや、肌に残すのは良くないでしょ、酸化しちゃうし・・・と思いながらも、確かに、そんなに真剣になって落とさないといけないものであることのほうが怖い。
それに、昔の人は今みたいに高機能な洗浄料なんて使っていなかったけれど、江戸時代の人はニキビだらけだったなんて聞いたことないし、でも江戸時代は落ちにくいファンデーションなんてなかったし、、、うーーーむ・・・・・？？？

乾燥肌が進んでいたのもあり、試しに、朝の洗顔をやめてみることにしました。
洗顔大好きなあやまつにとって、洗顔をやめるって結構大変なこと。
このころのコスメの掲示板（過去ログ）には、こんな書き込みが。。。

過去ログ６
おとといから（また）朝洗顔はじめたのですが、突っ張っちゃって大変でした。加減がまた分からなくなって。で、今朝は寝坊のため、またなでるだけ洗顔に逆戻り。どうしよう、、、って悩み中です。私としては、ニキビが治ればそれがいいんだけれど、、、、。(-_-;)

過去ログ８
そうそう、肌の調子が治ってきたんですよ！うそみたいですが、あまり洗顔しなかったのが良かったみたいです。今では朝洗顔できなくなってしまいました。（お湯でぺろぺろだけです）

この頃は、乾燥肌がさらに進み、朝の洗顔をしないにもかかわらず、朝は化粧水→美容液→クリーム→しっとりファンデーション、夜はオイルクレンジング→洗顔→化粧水→美容液→クリーム→オイルとフルコースケアが必要でした。

・・・何となく肌が落ちついてニキビが減り、きれいになってきたような気が。。。

●超マニアック法との出会い

だめ押しに出会ったのが、超マニアックなれんげ化粧水。
れんげ化粧水って知っています？
そう、有楽町の交通会館にしか売っていない、小さな部屋にはれんげ化粧水と書かれた手作りのようなボトルが山のように積まれ、次々に入ってくるお客さんが、『３本ください』『５本ください』とまるでたい焼きを買っていくような感覚でまとめ買いをしていくアレです。（最近では楽天のショップで買えるのですね）
はじめは『肌が白くなる』という言葉にひかれてでした。
その頃の私は美白命で、美白美容液にどんどん手を出していました。
せっせと美白することで、ニキビ跡もあっという間にきれいになったし、美容液を使うことで肌がきちんと保湿され、できるニキビも少なくなっていたのです。

れんげ化粧水は、
・とにかくれんげ化粧水だけをひたすらつける
・洗顔もしない、ファンデーションもつけない
・日焼け止めも不要
・日中も何度も何度もれんげ化粧水をたっぷりつける
と、普通のOLにはとても無理！という化粧品。
しかもこれ、はちみつ入りか！？ってくらい、乾いてもべたつく＆テカるんですよ。

洗顔をしないというのは、洗顔をやめ始めていた私にはなんとか合わせることができたが、花のOLがファンデーションをつけずにいられるわけがない。
『とにかくこすってはダメよ』とれんげのスタッフに言われたので、妥協策として、優しいミルククレンジングでも落ちるファンデーションにして、クレンジングもオイルからミルクへと切りかえていきました。

この頃の書き込みは、、、

過去ログ９
あやさんの『白くなった』という書きこみを見て、速攻(^_^;)れんげ買ってしまいました。
洗顔しちゃいけないというのはとても無理なので（オイルのたっぷり入ったしっとりファンデが必須なので）クレンジングや洗顔はしていますが（一日1回！）化粧水として、昨日かられんげを使っています。なんと、信じられないくらいしっとりします！オイルなしではいられなかった肌が、れんげとちょっとした美容液だけでしとーっとするんですよ。特にヒリヒリもしないし、1本はじっくり使ってみようと思っています。

過去ログ１０
私も、店員の方に説明を受けてきたのですが、何しろファンデーションを使うので、クレンジングをしないわけにはいかないし、クレンジングオイルを使っているので、その後洗顔しないわけにも行かなくて、洗顔という点においては全然守れていません。
そのうちだんだんと肌がきれいになったら、ファンデーションとかもあまり使わなくていいようになれたら、、、と願いながら。
この土日は、あまり外出しなさそうなので、れんげ本来の使い方にチャレンジしてみようと思っていたのですが、どうしよう。。。。

過去ログ１２
実はれんげ、続いていたりします、ふふふ。
なんと、本当ににきびが全部なくなってしまいました。
ほんとに出なくなりました。
でも、もうじきやめようなかぁと思っているのですよ。
というのは、たまに、マイクロピーリングタオルとかを使った後に使うと、肌がすごく痛いので、あまりにも酸性が強すぎるのではないかと感じるのと、ずっと使いつづけると肌が薄くなってしまって、ぱっと見はきれいだけれど毛細血管が浮き出たような肌になると聞いたので、怖いなと思ったのです。
あとは、にきびがなくなったのは、れんげのおかげもあるとは思うのですが、洗顔を控えたのが大きいと思うのですよね。
れんげがニキビにいいのは、『肌を弱酸性に保つ』『余分な角質を取る』からだと思うので、これら２つのポイントを別のものでやっていこうと思っています。
前者の弱酸性に保つ効果はれんげは本当にすごいと思うんですが、ちょっと激しすぎるんですよね。
ただ、今ニキビに悩んでいるという場合（特に大人のニキビ）は、効果あると思います。しかも１本で本当にしっとりしますし。
あと、コスメ好きとしては、いろんなコスメも楽しみたいですし(^.^)

慣れてしまえば、こんなに楽なものはない。
ものすごい保湿効果に肌は安定していき、どんどんニキビが治っていった。
ひどいべたつきもテカりも、朝はメイクしてしまえばいいし、夜はれんげをつけた後はさわらない＆鏡を見なければ気にならないし、なによりひどいニキビよりはずっとマシだと思うのだった。

最終的には、朝は水で優しく洗顔。れんげをたっぷりつけて、ミルククレンジングで落ちるタイプのファンデーションでメイク。
夜はミルククレンジングでゆるゆるとクレンジングして、洗顔はしない。お風呂上がりはれんげをたっぷり使用。
れんげから卒業する時には、れんげのかわりに、ジェルタイプのしっとり乳液をつけ、保湿クリームをつけ、オイルでふたをするという保湿ケアを徹底した。

上では、洗顔をしない、肌を弱酸性に保つ、余分な角質を取るの３つが大人のニキビを治したと書いているが、私の結論はさらに違う。
れんげ化粧水から完全に卒業したあとで、大人のニキビがどうして起こったか、そしてどうしてみるみるうちに良くなったかが完全に理解できたのでした。　

●大人のニキビには『ニキビケア』ではダメ

顔の下のほうにばかり繰り返しできる『大人のニキビ』。
でも実は、これって、いわゆる『思春期ニキビ』ではなく、バリア機能の低下した『敏感肌』が形を変えたものだったのです。
『ニキビ』と見せかけて、実は敏感肌だなんて、なんて罪作りなのでしょう！←実際本当にこう思った。
うっかり普通のニキビケアをしていたら、一生治らないところです。

ストレス、洗い過ぎ、保湿不足が重なり、深刻なバリア機能の低下に陥ると、肌はターンオーバーを狂わせ、成熟した細胞を作れない悪循環にハマります。
未成熟な細胞は、ちゃんとしたバリア機能を持てるはずもなく、わずかな皮脂でも毛穴が詰まり、大人のニキビを作ります。
つまり、大人のニキビ＝敏感肌＝バリア機能が極端に低下した肌なので、皮脂ケアではなく、『バリア機能を高める』ケアが必要なのです。
もっというなら、大人のニキビができる＝バリア機能を壊すケアをしてしまっているのです。
ごしごし洗って、さっぱり化粧水をつけるだけなんて、一番やってはいけないことをやっていたわけです。

最初に『大人にニキビケア』というコスメラインを出したアユーラでも、肌のバリア機能に着目した商品が出ていましたよね。確か当初はターンオーバーを整える、というコンセプトだったような気が。

そういえば、ニキビに悩んだ2000年前後は、美白・透明感・くすみがコスメの一番の話題でした。
みんなが透明感のある肌になりたがり、くすみを取り除くために、メラニンを含む角質層を洗顔で取り除き、拭き取り化粧水で取り除き、ターンオーバーを早めてメラニンを追い出し、とバリア機能を壊すことばかりやっていました。
毛穴ケアもそう。毛穴パックがはやり、角栓取りマスクがはやり、最後にはオイルクレンジングで角栓がぽろぽろととれるまで延々とマッサージしては肌をこすり続けた。
DHCのクレンジングオイルでマッサージをし、大人のニキビを勃発させ長く悩んだ人のなんと多かったことか。。。
しばらくすると、クレンジングオイルには『3分以上マッサージしないでください』とか注意書きが加えられたのですよね。

ポイントは、
『バリア機能をこわすようなことをしない』
『バリア機能を育てることをする』

バリア機能を壊しているって、具体的に何でしょう？？？
・洗い過ぎで肌が持つうるおいを無理に奪っている
・洗い過ぎ、マッサージのしすぎで肌をこすり、バリア機能を削っている
・保湿不足でバリア機能を十分育てていない
・ストレス
このうち、ストレスは対処法が難しいのですが、上の３つはスキンケアを改めれば改善します。

まず、怪我をしている肌を扱うように、クレンジング、洗顔をやさしくやさしくする（洗顔はできればしなくてもいいくらい）。
ちなみに、肌は縦の刺激（叩くとかつねるとか）にはかなり強いのですが、横の刺激（こするなど）にはものすごーーーく弱くて、ちょっとこすっただけでバリア機能が壊れるそうです。

そして、保湿はもちろん、最後に必ずオイルシールをして（油分が含まれたアイテムを使って）、肌からの水分蒸発を防ぐ。
肌の水分を保つには、外から水分を与えるよりも、もともと持っている水分を蒸発しないようにしたほうがずっとずっと効果があります。ってか、外から水分与えても、あまり意味ないです。
敏感肌の研究論文で聞いた話なのですが、敏感肌の人はCE（コーニファイドエンヴェロープ）という『角質細胞を包みバリア機能を発揮する膜状のもの』の成熟度が低いため、バリア機能が低くなりがちだそうです。
ところが、敏感肌でも、湿度１００％に保つとCEはしっかり成熟してちゃんとしたCEになるそうですが、湿度７０％にするとCEは未熟なままだそうです。
なので、オイルシールで肌をラップすることで、できるだけ湿度１００％の状態に保ち、CEが成熟できる環境を作ってあげるのです。
こう考えると、一定時間必ず湿度１００％に保ってくれるお風呂タイムや、美容液たっぷりのシートマスクが肌に良いのが納得できますね。

ちなみに、たいてい悪者扱いされる『角質』は、しつこく書いているように、バリア機能を担う大切な大切な部分です。
大人のニキビがなくなるまでは、角質を取り去らずに、大切に育ててあげるべきなのです。
なので、いち時期はやったAHA（フルーツ酸）という角質クリア成分が入っている化粧品は、大人のニキビができやすい人は毎日使っては絶対ダメです。

残念ながら『拭き取り化粧水で古い角質を常に取り去り、ターンオーバーを促進させれば肌はいつまでも美しくある』というアメリカ発の美容法は、日本人には合いません。
角質を物理的に取り去るという白人向けの美容法は、私たち日本人には、ハードすぎるのです。
白くてデリケートに見える白人の肌は、実は日本人よりもずっと丈夫で、物理的刺激に強いです。
だからこそケミカルピーリングもレーザーピーリングも、白人用のものは非常に強く深く浸透するものが使われます。
白人の肌は、物理的刺激を受けると、副作用を伴わずに肌の再生力が発揮され、怪我をした肌がつるりと治るように、赤ちゃんのような肌が生まれてきます。
しかし、黄色人種は、物理的刺激を受けると、色素沈着やケロイドが起こりやすく、副作用を伴いがちなのです。
実は肌だけではなく、私たちよりずっと細い白人の金髪も物理的刺激にとても強いので、白人用のパーマ液やカラーリング剤は、日本人が使うと髪がごわごわになってしまうそうです。海外で『美容院に行こうかな』というとたいてい『日本人専用のところに行かないと大変なことになるよ』と現地の方によく言われました。
また、長期間にわたってAHAを使い続けると、日本人の肌では徐々に色素沈着が起こる（つまりどんどん色が黒くなる）というデータも出ています。
なので、どうしても短期間で今できているニキビをどうにかしたいという方は、下に書くようにBHAであるサリチル酸マクロゴールピーリングをお勧めします。BHAはAHAよりも油のあるところに働く性質をもつので、毛穴付近におススメです。さらにサリチル酸マクロゴールピーリングはほとんど刺激がなく、トラブルもないのに、肌表面だけでなく真皮のハリ・弾力を高めるという効果まで持つ医療技術です。

れんげ化粧水を使うことで、
・ミルククレンジングをやさしくやさしくして
・洗顔をせず
・これでもかというほどべったりと保湿して
肌は物理的刺激から守られ、常にシートマスク状態の湿度１００％の環境で、みるみるうちに大人のニキビは消えて行ったのでした。。。

大人のニキビは、ニキビじゃない。
ニキビに見えるけれど、実はけがをした肌と同じ。
けがをした肌を、ごしごし洗ったり、乾燥させたりしちゃダメ。
10代と同じような『ニキビケア』をしてはいけないのだ。
昔は擦り傷を消毒して乾燥させていたけれど、最近では、水で優しく洗い流して、密封するときれいになることが分かった。
だから、大人のニキビ肌は、傷口を洗うように優しく優しく洗ってあげて（できれば洗顔料は使わない）、傷口に軟膏を塗るように、優しく優しくたっぷり保湿してあげる。
べたついても鏡を見ない、触らない。

　つづく